逆子
⚫︎逆子とは?
逆子とは、子宮内で胎児の頭が下ではなく上を向いている状態をいいます。
医学的には「骨盤位」とよばれます。
本来であれば、頭から産道を通り抜けるため、頭は子宮口の方を向いていますが、逆子で上を向いていると自然分娩がしづらくなります。
妊娠初期・中期の子宮内は胎児が動き回るゆとりがあるので、頭の位置は頻繁に入れ替わっています。
妊娠後期になると胎児の頭は大きく重くなるので、自然と下を向き固定されます。
⚫︎種類
・殿位
お尻が下の状態
・膝位
膝が下を向いている状態
・足位 お腹の中で立っているような状態
⚫︎原因
母体側
・骨盤が小さい(狭骨盤)
・胎盤の異常(前置胎盤、低置胎盤)
・子宮の異常(子宮奇形、子宮筋腫)
胎児側
・低出生体重児
・多胎妊娠
・羊水過多
・胎児奇形(水頭症など)
⚫︎治療
逆子には鍼灸治療が効果的です。
ツボを刺激すると気血の巡りが変化し、代謝や自然治癒力が高まります。
子宮に繋がる経絡のツボを刺激することで、気血の巡りがよくなり、子宮や胎児の活動を促すことで逆子を改善します。
⚫︎セルフケア
・まずは、体を温めましょう。
逆子の治療をお受けになる患者様の殆どが、体が冷えています。 赤ちゃんは、普段自由きままに、おなかの中を回っているのですが、母親の体が冷えると、赤ちゃんは動きたくない環境になってしまいます。なので、まずは赤ちゃんが動きまわりやすい環境を作りましょう。
・姿勢を正しましょう。
妊娠後期になると、猫背ぎみになります。 この姿勢は、胃をつぶし、消化不良、吐き気などの原因になるだけでなく、赤ちゃんにとっては、とても窮屈な環境で、動きたくても動けない環境です。立っている時、座っている時、少し意識して、姿勢を正しましょう。
⚫︎おすすめのツボ
・至陰 (しいん)・・・足の小指のすぐ外側 逆子、足の冷え

・三陰交 (さんいんこう)・・・内くるぶしから指4本分上のくぼみ。 逆子、血流改善、ストレス

・関元 (かんげん)・・・おへそから指4本分したに下がったところ。 子宮の調節、下痢、便秘
