腱鞘炎
●腱鞘炎とは?
関節を動かすのは筋肉ですが、筋肉の力を四肢の先端に伝える紐状のものを腱といいます。この腱は、腱の浮き上がりを抑える腱鞘というトンネルの中を通っていて、この腱と腱鞘の間に起きた炎症を腱鞘炎といいます。
最も一般的なものは狭窄性腱鞘炎で、その代表的な病名が以下の二つです。
1.ばね指(弾発指)ー手指の屈筋腱におこる(すべての指で起こり得る)
2.ドケルバン氏病ー手首の親指側におこる
●症状
1.うまく手を動かせない
2.手首に腫れがみられる
3.指や手首の不快感
4.瞬間的な痛み
5.どこが痛いのかわからない
●原因
1.女性ホルモンバランスの影響
プロゲステロンは妊娠、出産期に減少し、エストロゲンは、更年期に減少するといわれます。前者には腱鞘を収縮される働きがあり、後者には腱鞘の弾力性を保つ働きがあるのだそうです。
2.指を長時間使う
3.出産後の授乳や抱っこ
妊娠出産期はプロゲステロンが減少してしまうため、腱鞘の摩擦が増えているのだそうです。そのような状態のときに手を酷使するため、腱鞘炎を発症する女性が多いといわれています。
4.更年期の女性ホルモンの減少
更年期の女性は、エストロゲンが減少し、エストロゲンは腱や腱鞘をやわらかく保ったり、痛んだ箇所を修復する働きがあると考えられており、エストロゲンの減少によって、腱と腱鞘に摩擦が起きやすくなり、腱鞘炎を発症するケースが多いのだそうです。
●治療法
カウンセリング・検査で炎症の原因を調べます。
鍼灸治療で筋肉に直接アプローチ、レディース鍼灸でホルモンバランスを整える治療が有効です。
