五十肩
⚫︎五十肩とは?
五十肩は肩関節の周囲の炎症が原因で起こる疾患です。
まさに50歳代に起こりやすい疾患で、40代後半から60歳代までに見られます。
20代、30代では五十肩にはならず、70代、80代でもまれです。
一生で五十肩が発症する人の割合は100人のうち2~5人。
意外と少なく思えますが、誰にとっても身近な疾患だと言えます。
⚫︎症状・原因
五十肩の特徴は肩だけの痛みではなく肩から腕にかけて痛むのが特徴です。
初めは肩を動かす時に痛むだけですが、進行すると動かさなくても肩がうずくように痛み思うように肩が動かせなくなります。
また左右の肩が同時に発症する事は少なくほとんどが一方の肩に起こります。
痛みは突然くる事もありますし、じわじわくることもあります。
痛みと同時に肩の腫れ、熱感を伴う事もあります。
原因として腕を上げた状態で長時間作業したあと、
樹木の手入れをした後や大掃除で高い場所を拭き続けたあと
に発症することがよくあります。
物を持ち上げようとした瞬間や、テニス、ゴルフのスイングなどの最中に突然激痛におそわれ、それ以降、肩を動かすたびに痛むケースも多いです。
ただ、はっきりとした原因は未だ不明ではあります。
五十肩は腕を前や横に曲げたり外や内にひねる動作の制限があり、痛みをこらえれば動かせるのは五十肩とは言いません。
⚫︎治療法
五十肩は自然と治る疾患で、期間は発症してから半年から1年くらい。
個人差はありますが自然と治っています。
ただ放っておけば良いわけではありません。
自然と痛みは軽減してきますが、肩の動きは元通りにはなりません。
長期間放置しておくと繊維性の物質が出てきて、腱板に癒着し運動障害が残る可能性があるので適切な治療が必要です。
当サロンでは、肩関節に負担をかけてしまっている筋肉に対して鍼灸・手技治療を行います。
炎症を抑え血液循環を良くし、自然治癒力を高めて早期回復をめざします。
⚫︎セルフケア
・肩関節ストレッチ⑴
①真っすぐ立ち、ひじを伸ばして手を体の後ろ側に回し、手を上げられる高さまで上げる。ひざが曲がったりあごが前に出ないように注意する。
② 肩から手までを1本の棒のようにして、ドアノブを後ろで回すように腕を外側から内側に向かってねじる。両手が下がらないようにしながら、5回繰り返す。
・肩関節ストレッチ⑵
①背筋を伸ばして立ち、ひじを「小さい前ならえ」のように90度に曲げて脇腹にぴったりつける。すーっと鼻から息を吸う。 ②息を吐きながら手を外側に向かって開いていく。手首は反らさず、60度ぐらいまで開く。開ききったところで肩甲骨の下側が内側に寄るのを意識。1→2を10回繰り返す。
⚫︎おすすめのツボ
・肩井 (けんせい)・・・首の付け根と肩先とのほぼ中央 五十肩、肩こり ・巨骨 (ここつ)・・・鎖骨外端と肩甲骨の間にある凹み 五十肩、肩関節痛
・天宗 (てんそう)・・・肩甲骨の中央の凹み 五十肩、背中の張り、腕のしびれ
