中耳炎
●中耳炎とは?
耳は外側から、外耳、中耳、内耳と3つの区画にわかれています。中耳炎とは、中耳の部分が菌などの侵入で炎症を起こしている状態です。
◆急性中耳炎
大人は子供に比べなりにくいですが、発症すると、症状が子どもよりもひどくなることがあります。急性中耳炎は、鼻と耳をつなぐ耳管を通って菌が中耳に入るために炎症を起こし発症します。
大人の方が耳管が長いために、子どもよりも発症しにくいとされています。
●症状
・我慢できないほどの激痛
痛みで寝られない、仕事ができないほどの痛みで、特に発症した初めの数日は我慢できないほどの辛い痛みになります。
・鼻水、頭痛、めまい、発熱、耳だれ
風邪をひいている時によく発症します。鼻水が出ているときに、その菌が中耳に回ってしまいます。急性中耳炎の症状として、鼻水が出ている場合があり、頭痛が伴うことがあります。
また、大人の場合は、急性中耳炎と内耳炎を併発することがあるので、めまい症状が出ることもあります。さらに、発熱が伴ったり、ひどくなると耳だれが出ることもあります。
・聞こえが悪い
炎症を起こしている耳の方が聞こえの悪い状態がしばらく続きます。痛みや鼻水などの他の症状が治った後も、数週間は聞こえが悪い状態が続きますが、最後には聞こえの状態は治ります。
◆滲出性中耳炎
鼓膜の奥にある中耳に滲出液が溜まってしまうことを言います。この滲出液は、さらさらしたものや粘っとしたものまであります。急性中耳炎が十分に治りきらず、鼓膜の内側に膿が溜まる、急性中耳炎から滲出性中耳炎に移行するパターンが多いです。急性中耳炎の治る過程で滲出性中耳炎になるともされています。大人の場合は、アレルギー性の鼻炎や副鼻腔炎をしっかりと治療しなかった場合に発症することがあるります。
●症状
・あまり痛くない
・聞こえが悪い
耳が詰まる感じと表現される方もいます。
・自分の声が耳に響く
耳栓をしている時のように、自分の声が耳の中に響いてこもったように感じることがあります。
・ガボガボ音がする
耳に水が入ったような音がすることがあります。
●原因
・風邪やストレス
・加齢によるもの
・耳の機能低下
●治療法
中耳炎には鍼灸が有効です。
鍼灸を用いて中耳炎による痛み・炎症を抑え、自己治癒力・免疫力を上げる治療を行います。根本的な改善を目的に治療を進めます。
●セルフケア
鼻をすする、かむなどをさけ、自然に出すことが大切です。
ストレスが強くたまると起きやすくなります。ためないように発散しましょう。
●おすすめのツボ
・天窓(てんそう)・・・耳の後ろにある乳鎖突起という骨からまっすぐ下に下ろした線と、喉仏から水平に引いた線が交わる所 中耳炎、耳なり、肩こり ・下関(げかん)・・・口をあけてくぼむところ 中耳炎、顎関節症、歯の痛み
・完骨(かんこつ)・・・耳の後ろ、出っ張った骨の下端から指1本分上の、後ろ側のくぼみ 中耳炎、首肩こり、頭痛
