不眠症
⚫︎不眠症とは?
不眠症とは、夜寝つきが悪い、眠りを維持できない、朝早く目が覚める、眠りが浅く十分眠った感じがしないなどの症状が続き、よく眠れないため日中の眠気、注意力の散漫、疲れや様々な体調不良がおこる状態をいいます。
日本において、約5人に1人がこのような不眠の症状とされています。
不眠症は、小児期や青年期には稀で、20〜30代に始まり加齢とともに増加し、中年、老年と急激に増加します。
⚫︎症状
不眠症には大きく分けて4つのタイプがあります。
・入眠困難
床についてもなかなか(30分〜1時間)眠りにつけない。
・中途覚醒
眠りについても、翌朝起床するまでの間に何度も目覚める。
・早朝覚醒
通常より早く目覚め、その後眠れない。
・熟眠障害
眠りが浅く、睡眠時間のわりに熟睡感が得られない。
これらの症状は同時に複数現れることがあります。
⚫︎原因
・心理的要因
なんらかのストレスに関連しておこる不眠
・身体的要因
外傷やリウマチになどの痛みを伴う疾患。
湿疹や蕁麻疹などの痒みを伴う疾患。喘息発作や花粉症、頻尿など
・精神医学的な要因
不安と抑うつなど
・薬理学的な要因
アルコールやカフェイン、ニコチンなど
・生理学的な要因
時差ボケや昼夜逆転など
⚫︎治療
カウンセリングを通し不眠の原因を探り、最適な治療を提案いたします。
鍼灸治療、マッサージ、レディース鍼灸が主な治療法です。
⚫︎セルフケア
寝床では本を読んだりテレビを見たりせず、眠くなければ別の部屋で過ごしましょう。別の部屋では、時間を気にせず、リラックスすることも大切です。 「眠らなくては」という意気込みでかえって頭がさえてしまい、寝つきを悪くすることがあります。無理をせず、眠くなってから床に入るようにしましょう。
⚫︎おすすめのツボ
・安眠 (あんみん)・・・耳の後ろにある下に向かって尖っている骨から下におよそ指の幅1本分のところ。うなじとぶつかる辺り。 不眠、不安、イライラ

・神門 (しんもん) 耳の上部内側の真ん中(上部のくぼみ)の部分にありる。 不眠、ストレス、緊張

・失眠 (しつみん)・・・足裏のカカト部分のちょうど中央にある。 不眠、神経症、足の冷え
