胃酸過多
●胃酸過多とは?
胃酸過多とは、胃酸が必要以上に分泌されることです。
●原因
・ストレス
自律神経の働きが活発になることで胃酸分泌が起こります。人間はストレスを感じると、自律神経の中の交感神経がよく働き、それを調整するために副交感神経も活発に働くようになります。
その結果、胃酸が必要以上に分泌されてしまい胃酸過多になってしまいます。
・食事
刺激性食物の取りすぎなどの刺激が原因で胃酸過多が起こります。揚げ物は胃に長くとどまるためにとどまっている間に胃酸が分泌されます。コーヒーやアルコール、香辛料、酢の物などは胃酸の分泌を促進させてしまいます。
・症状
胃もたれ、胸焼け、ゲップ、口臭、胃痛といったが症状が起こります。
空腹時や夜間、早朝にみぞおちが痛くなる、胸焼けがして酸っぱいげっぷが出る、胃がもたれて生つばが溜まる、から咳という症状があったら胃酸過多が疑われます。
●治療
胃酸過多は自律神経のバランスの崩れから起こりやすくなります。ストレスによる交感神経優位状態が続く事で体が常に緊張状態になり、血行不良が生じて冷えてしまっています。身体のさまざまな機能が冷えにより低下すると、他の症状も出てしまいます。
当院では、鍼灸治療を用いて自律神経のバランスの調整、冷えの改善をし、根本的な改善を目的に治療を進めます。
胃酸過多でお悩みの方、ぜひ一度ご相談ください。
●セルフケア
①ストレスの解消
ストレスを感じると、胃酸分泌が過剰になり胃痛を引き起こします。日常でストレスを感じないということはまず不可能に近いと思いますが、適度な運動、気分転換などたまったストレスを解消する方法を自分なりに見つけるように心がけましょう。
②胃に優しい食事
脂肪分の多い食材や揚げ物などは、消化に時間がかかるため、胃酸を多く分泌させます。また、アルコール、コーヒー、紅茶、緑茶なども、摂りすぎると胃酸を多く分泌させてしまいます。
その他、チョコレート、ケーキなどの糖分の多いもの、お酢やオレンジなどの柑橘類、香辛料などの刺激物も摂りすぎないようにするとよいでしょう。
逆に、胃にやさしいものは、糖分や脂肪分、刺激物が少ない食材で、やわらかく消化が早いものです。豆腐、白身魚、鳥のささみ、おかゆ、雑炊などを毎日の食事に取り入れましょう。果物ではバナナやりんごなどがおススメです。
③十分な睡眠
胃の働きは自律神経(交感神経と副交感神経)が関わっています。睡眠不足が続くと、起きている時に活動する「交感神経」と寝ている時に活動する「副交感神経」のバランスが崩れて、胃の働きに影響を及ぼします。自律神経のバランスを整えるには、まずは十分な睡眠を心がけましょう。
●おすすめのツボ
・中脘 (ちゅうかん)・・・おへそとみぞおちの中間。 胃の調整、胃酸の調整、胃痛

・足三里 (あしさんり)・・・膝の外側、お皿の下から指4本分下がったくぼみ。 胃の調整、胃酸の調整、胃痛

・百会 (ひゃくえ)・・・頭の頂点。正中線と両耳の先端が交わるところ。 ストレス緩和、安眠
