腰椎椎間板ヘルニア
●腰椎椎間板ヘルニアとは?
頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙骨、尾骨が積み木のように重なり脊柱となります。骨が重なり自由に動くためにはクッションが必要です。クッションの役割をするのが椎間板で、椎間板は繊維輪という壁と髄核という柔らかい物質で出来ています。椎間板ヘルニアとは、髄核が飛び出して内部を通る神経を圧迫することで、腰や下肢に痛みやしびれ症状が出る状態をいいます。
●原因
椎間板ヘルニアの発症には大きく2種類の原因があると考えられています。
ひとつは、年齢を重ねたことによって水分やハリが無くなり、そこに中腰体勢やデスクワークなどで圧力がかかることで壊れやすくなった椎間板が原因となり発症する場合です。
もうひとつの原因は激しいスポーツをしたり重い荷物を持ったことで、急激な痛みと共に発症する場合です。
●症状
・座骨神経痛
・腰痛
・下肢のしびれや痛み
・感覚障害
知覚神経が圧迫されたことで起こる症状で、例えば足を触っても感覚が鈍く感じたり、左右で感じ方が異なるような自覚症状がある場合は、感覚障害の可能性も考えられます。
・冷感
足の冷えを感じる場合も、椎間板ヘルニアの症状である可能性があります。これは腰の神経がヘルニアによって圧迫されることで冷感につながっていると考えられます。
・筋力の低下
運動神経が圧迫されたことで起こる症状が筋力の低下です。足元・つま先に異常が出てくることが多く、足首が回らない、スリッパが脱げやすくなった、小さな段差でつまづくようになったという症状が出てきたら要注意です。
・排尿障害
重度の椎間板ヘルニアの症状のひとつ。排尿しようと思ってもすぐに出なかったり、排尿し終わったあとなのに残尿感があるような状態を言います。脊髄の中にある膀胱につながる神経が圧迫されたことで起こる症状とされ、膀胱に尿が溜まっている事を感じにくい状態です。
・便秘
重度の椎間板ヘルニアの症状の一つ。排便をする時にいきむことで圧力がかかり、椎間板の内圧が上がるため、痛みにより排便できないことがあります。
●治療
鍼灸で循環改善、疼痛閾値を下げる、治癒力を高める治療をします。
