マタニティケア

- 出産にむけて-

心地よい刺激でオキシトシンを分泌させるための施術を行います。オキシトシンは出産時に子宮収縮や射乳反射にはたらきます。正産期までは感受性は低く、胎盤から分解酵素も出ているため、安心して受けていただけます。
促進剤などを使用しない限り流産や陣痛は起こりません。

オキシトシンは『幸せホルモン』と言われており、分泌時はリラックスできます。出産時に上手にリラックスが出来るようになりスムーズに進むと言われています。

反対に、ストレスや不安は母子ともに悪影響を与えます。
慢性的なストレスは子どもの成長に影響を及ぼしたり、分娩時間が延長したり、母乳分泌量が減少など産後まで影響が出てきます。
ストレスフリーな環境を整えることが大切です。

心地の良い皮膚への刺激はオキシトシンの分泌を促してくれます。
痛みを感じる刺激は体が緊張してしまうので、控えましょう。

- 胎児の成長にもメリット-

赤ちゃんの栄養は、胎盤を通って与えられます。胎盤は血液で作られているため、血流を良くすることでスムーズに栄養を送ることが可能です。
鍼やマッサージで血流を良くすることで、赤ちゃんの成長も期待できます。

- 気になる症状はありませんか?-

- つわり(悪阻)-

悪阻は一般的に5週〜16週ぐらいに現れ、12週がピークと言われています。​個人差が大きく、まったく現れない人や妊娠後期まで続く方もいます。

吐き悪阻

一般的な悪阻のイメージが吐き悪阻です。
気持ち悪さや、実際に吐いてしまうほどです。乗り物酔いに近い感覚です。

​◯原因と治療

妊娠によってホルモンバランスが大きく変動します。
ホルモン調節を目的とした頭部の鍼を行います。
胎児の熱が上昇することで気持ち悪さを感じているため、循環を促して熱が溜まりにくい状態を作ります。
​副交感神経が優位になりすぎると吐き気が強くなるため気をつけましょう。

食べ悪阻

空腹で気持ち悪くなる悪阻。こまめに間食して空腹を避けましょう。

​◯原因と治療

低血糖になることで気持ち悪くなります。
胎児の栄養は血液で運んでいますが、そのエネルギー源は糖です。
糖分を胎児に送っている分、血糖値が下がりすぎないようにします。
血糖値の変動が激しいと調節するための臓器が疲弊してしまいます。
​血糖値を調節するツボに刺激をいれ、体にかかる負担を軽減します。

匂い悪阻

不快な匂いは個人差が大きいため、理解されにくいのが実際です。
ご飯が炊ける匂いがダメになり、食事が難しくなってしまうなど…

​◯原因と治療

エストロゲンの影響で、匂いに敏感になります。
ホルモン値を整えることは可能ですが、匂い悪阻はなくなりません。
対策として、大丈夫な香り(フルーツなど)が近くにあると良いでしょう。

- むくみ(浮腫)-

妊婦さんの8割が経験するむくみ。
​病的なものではありませんが、ひどい方は痛みが出てくる方も…

運動不足

水の流れを整えるツボに刺激して浮腫の改善を促します。
体重の増加を防ぐためにもヨガやお散歩など、軽い運動をしましょう。

水分不足

妊娠中は、通常時よりも1.5倍の水分量が必要です。
水分が不足していると、脱水状態にならないように溜め込むようになります。
​むくみを解消するためには、充分な水分摂取が必要です。
胎児を包んでいる羊水がキレイでいるためにも、お水を飲みましょう。

動脈の圧迫

妊娠中は血液量が増えて、水分が多い状態です。
お腹が大きくなると、血管やリンパを圧迫してしまい、血流が滞り安くなります。
仰向け姿勢は血管を圧迫してしまうので横向き(シムス体勢)がおすすめです。

ストレス

ストレスを感じるとコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが分泌されます。
コルチゾールが増えると、細胞と細胞をつなぐ力が弱くなり、水分が漏れ出やすくなってしまい、水分の排泄がうまくできなくなってしまいます。
​心地よい刺激でストレス耐性のあるオキシトシンの分泌を促しましょう。

- 逆子 -

妊娠中期の28週くらいで診断されることが多く、25%が診断されています。
胎児はぐるぐると動いているので、不安にならずに様子を見てみましょう。
逆子で帝王切開になる方は5%程度と言われいます。
​何もしなくても正常の位置に戻ることが多いです。

​◯原因と治療

妊婦さんの冷えや腹部のハリが強いと下向きの体勢で頭が冷える状態が居心地が悪かったり、動きたくても動けなくなっているかもしれません。
足元を温める治療や、上がりすぎている熱エネルギーを降ろす治療をします。
まずはリラックスできるお身体の状態にしましょう。
​その後、歪みなどを整えお腹にかかる緊張をとります。

- 産後ケア -

ご出産おめでとうございます!

赤ちゃんのお世話は、出産後すぐに始まります。
旦那さまと協力して2人で子育てを行ってください! 

産後の骨盤矯正

産後1ヶ月を目安に骨盤矯正を開始します。
分娩時のホルモンの影響でまだ骨盤が緩んでいるため、骨盤ベルトで支えてあげてください。

乳汁分泌不全・乳腺炎

母乳がうまくでなくなっている乳汁分泌不全。
母乳は血液から作られているため、結構をよくすることが大切です。
ホルモンの影響や生活習慣の乱れが母乳が出にくくなってしまいます。

乳腺が炎症を起こしている乳腺炎。
母乳が詰まる「鬱滞性乳腺炎」と細菌感染による「化膿性乳腺炎」があります。
​鬱滞性乳腺炎は血管が詰まっている状態なので、肩甲骨周りの血流を促します。
化膿性乳腺炎は一度授乳をストップします。
​鍼灸でのサポートは細菌と戦う免疫力を高めてあげることです。

マタニティブルーズ

ホルモンの影響で気分が落ち込んだり、赤ちゃんが可愛く見えないことがあります。
2~3週続くと言われていますが、産後うつに移行してしまうこともあります。
ストレスや不安が強い人が多く、子育てを完璧にやろうとしてしまう方に多いです。
​たまには手抜きをすることやストレスを溜めないように対策しましょう。

産後の抜け毛

産後は抜け毛の量がとても増えます。
妊娠中に本来抜けるはずだった髪の毛がホルモンの影響で抜けなかっただけです。
​不安にはなりますがご安心ください。頭皮ケアも行えると良いですね。

腱鞘炎  

ホルモンが影響して腱鞘炎になることがあります。
妊娠中や更年期はエストロゲンの分泌量が減り、筋肉や骨などに影響が出ます。
ホルモンの影響とはいえ、筋肉を使いすぎているために痛みが出ます。
休めるのが一番ですが、家事や育児でどうしても負担がかかります。
​腕と手の筋肉を緩めることで症状を抑えます。